光市民ホール名画劇場

光市民ホール名画劇場
開催日時
2024年2月3日(土) 10:00 ~ 12:16 (Shall we ダンス?)
2024年2月3日(土) 12:45 ~ 14:44 (がんばっていきまっしょい)
2024年2月3日(土) 14:55 ~ 17:03 (キツツキと雨)
2024年2月4日(日) 10:00 ~ 12:08 (キツツキと雨)
2024年2月4日(日) 12:30 ~ 14:30 (死に花)
2024年2月4日(日) 14:45 ~ 17:01 (Shall we ダンス?)
会場
  • 小ホール
主催
  • (公財)光市文化振興財団
  • 国立映画アーカイブ
特別協力
  • 文化庁
    (社)日本映画製作者連盟
    全国興行生活衛生同業組合連合会
    東映株式会社
    東宝株式会社
入場方法
一般 500円/1日
文高会員 400円/1日
障がい者 400円/1日
全席自由
プレイガイド
光市民ホール
光市文化センター
光ふるさと郷土館
光市役所(受付)
スターピアくだまつ
周南市文化会館
お問い合わせ
光市民ホール
チケット販売中
*入場券1枚で3本ご覧いただけます。ただし入場当日のみ有効です。


1990年代以降に登場した⾃主映画出⾝の監督たちが軽快に描く、”熱中する⼈々”への⼈⽣讃歌。
現在では数少ない35ミリフィルムでの上映です。



Shall we ダンス?
1996年 大映=日本テレビ放送網=博報堂=日本出版販売 カラー/アメリカン・ビスタ/ドルビーSR/136分

『ファンシイダンス』(1989)で成人映画から一般映画に進出した周防正行監督の代表作の1本で、社交ダンスブームまで巻き起こした大ヒットコメディ。郊外にマイホームを買った平凡なサラリーマンが、通勤電車から見かけた社交ダンス教室の女性に惹かれて妻子に内緒で教室に通ううち、社交ダンスにのめり込み、仲間とともに成長していく様を軽妙に描く。主人公の誠実な中年男を役所広司が魅力的に演じ、ヒロインの草刈民代、竹中直人、渡辺えり子、田口浩正、徳井優らが、それぞれ心の傷を秘めながらダンスに取り組む個性的な仲間を演じて脇を固めた。綿密な調査で知られる周防作品ならではの社交ダンスとダンスを愛する人々の魅力が存分に描かれ、「キネマ旬報」ベストテン第1位のほか、同年の各映画賞を独占し、監督の評価を不動のものとした。



がんばっていきまっしょい
1998年 フジテレビジョン=ポニーキャニオン=アルタミラピクチャーズ カラー/アメリカン・ビスタ/ドルビーSR/119分

1970年代の四国・松山の高校を舞台に、女子ボート部を立ち上げ、ボートに打ち込んでいく女子高校生の青春を瑞々しく描いた作品。原作は、第4回坊ちゃん文学賞を受賞した敷村良子の同名小説で、脚本・監督の磯村一路は、80年代に周防正行らとともに成人映画の脚本、監督として活動後に一般映画へ進出し、本作で「キネマ旬報」ベストテン第3位、文化庁芸術選奨文部大臣新人賞など多数の映画賞を受賞。主人公を演じた田中麗奈は同年の新人賞を総ナメにした。愛媛県でのオールロケを活かした長田勇市の撮影が、春夏秋冬の松山の町並みや風土、陽光に輝く今治の海岸の静謐な美しさを見事に捉えている。ひたすらボートに打ち込み、成長していく少女たちの純朴な美しさと強いまなざしが、主題歌とともに胸に沁みいる感動作。



キツツキと雨
2011年 「キツツキと雨」製作委員会 カラー/アメリカン・ビスタ/ドルビーデジタル/128分

商業映画デビュー作の『南極料理人』(2009)で数々の賞を受賞した沖田修一監督の第2作。映画の撮影現場を舞台に、山間の村に突然現れた撮影隊とロケ地の人々との交流を軽妙に描いた心温まるコメディ。妻を亡くし、地元の林業で暮らす無骨な中年男が、ひょんなことからゾンビ映画の撮影に巻き込まれ、息子と同じ名前の気の弱い新人監督と交流するうち、スタッフの一員のように撮影に参加していく。監督も次第に演出力を発揮し、スタッフと村が一体となって映画作りに盛り上がっていく…。チェーンソーで木を切り倒すなど林業従事者の日常をリアルに演じた役所広司と、監督役の小栗旬との軽やかなコンビを中心に、古舘寛治、嶋田久作、伊武雅刀らが脇を固め、ベテラン俳優に扮した山﨑努が存在感を発揮。第24回東京国際映画祭審査員特別賞を受賞。



死に花
2004年 「死に花」製作委員会 カラー/アメリカン・ビスタ/ドルビーデジタル/120分

自主映画出身の犬童一心監督は、CMディレクターで成功を収めた後、主演の妻夫木聡と池脇千鶴が数々の賞を受賞した『ジョゼと虎と魚たち』(2003)で大きな注目を集めた。その翌年に製作された本作は、東京郊外の超高級老人ホームで優雅な余生を過ごす老人たちが、これまでとこれからの人生をみつめ、社会に一矢を報いる金庫破りに全身全霊で挑む痛快なエンターテインメント。いつまでも“枯れない”パワーと自由な心を持った魅力的な高齢者を、山崎努、宇津井健、青島幸男、谷啓、長門勇、藤岡琢也、松原智恵子が、往年のキャラクターを活かして颯爽と演じており、高齢化社会が抱えるさまざまな課題を提示しながらも、見る者に元気を与える作品となっている。青島幸男、藤岡琢也、森繁久彌の遺作ともなった。