光市民ホール名画劇場

光市民ホール名画劇場
日時

2019/2/2 10:00 ~ 11:27 (稲妻)

2019/2/2 12:30 ~ 14:40 (にごりえ)

2019/2/2 14:55 ~ 16:22 (伊豆の踊子)

2019/2/3 10:00 ~ 11:27 (伊豆の踊子)

2019/2/3 12:30 ~ 14:09 (華岡青洲の妻)

2019/2/3 14:25 ~ 15:52 (稲妻)

会場

小ホール

主催

光の文化を高める会

(公財)光市文化振興財団

文化庁
国立映画アーカイブ

 
特別協賛:木下グループ
協力:株式会社オーエムシー
入場料
鑑賞料 1日 500円
文高会員  400円
全席自由
プレイガイド
光市民ホール
光市文化センター
光ふるさと郷土館
光市役所(受付)
スターピアくだまつ
周南市文化会館
お問い合わせ
光市民ホール
映画史を艶やかに彩ってきた監督と女優との宿命的な出会い。数ある名作、代表作から選んだ4作品を、2日間にわたり上映します。
現在では数少ない35ミリフィルムでの上映です。

チケット発売/12月8日(土)

*入場券1枚で3本ご覧いただけます。ただし入場当日のみ有効です。


稲妻
(1952年 大映(東京) 白黒 スタンダード モノラル 87分)
出演=高峰秀子、三浦光子、香川京子

[解説]
それぞれ父親の違う四人の子供たち。母はそれをそのまま受け入れて暮らしているが、末っ子の清子(高峰秀子)は姉や兄たちの身勝手で無気力な生き方に生理的な嫌悪を抱いている。山の手の世田谷で一人下宿生活を送っているのもそのためだ。次女の光子(三浦光子)が飼っている子猫のように、弱々しい生きものとして周りの世話になりたくないのだ。林芙美子の同名小説は1936年に発表されたもので、実母をモデルにしたものだと言われている。監督の成瀬巳喜男は、戦前の松竹時代から林芙美子に関心を抱いていたが、映画化の機会をもてないままであった。この作品は『めし』(1951)に続く林文学の映画化である。下町の庶民の姿をいたずらに劇化することなく、静かに見つめているところに特徴がある。田中澄江脚本。「キネマ旬報」ベストテン第2位。



にごりえ
(1953年 新世紀映画社=文学座 白黒 スタンダード モノラル 130分)
出演=田村秋子、丹阿弥谷津子、久我美子、中村伸郎、淡島千景、杉村春子

[解説]
1937年に創設された文学座が、戦後その全盛期を迎えるにあたって発案・製作された作品。夭折した明治の女流作家・樋口一葉の晩年の短篇小説「十三夜」「大つごもり」「にごりえ」を原作に三話構成のオムニバス形式を採り、当時新鮮な現代劇で注目されていた今井正監督が、京都映画撮影所(旧松竹下賀茂撮影所)で完成させた。役者の緊張を強いる簡潔なセットの中で徹底したリハーサルが繰り返され、微妙な計算により作り出された明治の光と闇の中に、過酷な状況を生きざるをえない女たちの一瞬が捉えられている。この年、今井監督は大ヒット作『ひめゆりの塔』も演出しているが、「キネマ旬報」ベストテン では『にごりえ』が第1位、『ひめゆりの塔』が第7位に選出されている。



伊豆の踊子
(1963年 日活 カラー シネマスコープ モノラル 87分)
出演=吉永小百合、高橋秀樹、南田洋子、浪花千栄子

[解説]
川端康成による有名な同名小説の4度目の映画化である。日活では初めての試みで、当時同社の若手スターだった吉永小百合と高橋英樹が主演した。宇野重吉扮する大学教授の回想という形式を採っているのが特徴で、現在と過去をカラーと白黒で使い分け、現代の女性と回想中の踊り子を吉永に二役で演じさせたことについて、西河克己監督はこれまでの『伊豆の踊子』と違った試みをやりたかった、と述べている。原作中の有名な台詞「いい人は、いい人ね。」を意図的にシナリオから削除したことにも、新しい「踊子」像を作ろうとした野心が表れているが、田中絹代出演による初の映画化(1933)でも、後の映画化と比較しても、全体としてはセンチメンタルな作品に仕上がっている、と言えるだろう。川端はこの作品のロケーション撮影を訪れているが、完成した作品について川端が各地で高い評価を公言したので、西河監督がかえって戸惑ったという逸話も残っている。



華岡青洲の妻
(1967年 大映(京都) 白黒 シネマスコープ モノラル 99分)
出演=若尾文子、高峰秀子、市川雷蔵

[解説]
有吉佐和子の同名原作を、新藤兼人の脚本を得て増村保造が映画化した作品。日本初の麻酔薬の開発者として名高い、紀州の医師華岡青洲をめぐる母と妻の葛藤を中心に描いている。加恵は青洲の母お継に憧れて21歳で華岡家の嫁となった。京都で医学修行を積んでいた夫が帰国するのは3年後である。やがて、加恵をさしおいて、なにくれとなく夫の世話を焼く姑は加恵のなかでライバルとなっていく。嫁と姑のひそやかな対立をよそに、青洲はひたすら麻酔薬の研究に打ち込んでいった。動物実験の段階を終えて、人体を用い効果を試すべきときがきた。その時、自ら実験台になることを申し出たのは二人の女、母と妻であった。譲らない二人に、青洲は同じように薬を与えるのだったが…。増村保造はこの映画化に熱心で、企画会議で永田雅一社長に訴えて製作許可を得た。増村自身は、女の戦いを利用しつつ薬を完成させた華岡青洲に魅力を感じていたらしい。「キネマ旬報」ベストテン第5位。